「インバウンド」の意味をわかりやすく解説!業界別具体的な対策も紹介

北海道で観光や宿泊、飲食、小売といったビジネスを展開する方にとって、インバウンドは成長の鍵を握る重要な存在です。しかし、インバウンドとは何か詳しく把握できておらず、どのような対策をするとよいのか見当をつけられない方も多いかもしれません。
この記事では、インバウンドとは何かについて、観光シーンとビジネスシーンの両面からわかりやすく解説します。また、関連用語も説明するほか、業界別に見た具体的なインバウンド対策もお伝えします。この記事を最後までご覧いただけば、インバウンドの基礎や、インバウンド対策として今からはじめるべきことがわかるでしょう。
「インバウンド」とは
そもそもインバウンドとは、英語で「内向き」「流入」といった意味を持つ言葉です。インバウンドは、観光シーンとビジネスシーンで異なる意味を持つ場合があるため、まずはそれぞれの違いを確認しましょう。
なお、インバウンドの詳細は「「インバウンド」とは?意味や注目されている理由、ビジネスポイントなどを解説 」でもわかりやすく解説しています。関連記事も併せてご覧ください。
観光シーンにおけるインバウンドの意味
観光シーンにおけるインバウンドとは、海外から日本を訪れる外国人観光客および訪日外国人旅行を指します。例えば雄大な自然や新鮮な海鮮、ラベンダーやウィンタースポーツなど、四季の魅力を楽しめる北海道は、日本全体で見てもインバウンド需要が高い地域です。インバウンドは1人あたりの消費額も高く、今後のビジネスにおいて欠かせない存在といえます。
ビジネスシーンにおけるインバウンドの意味
ビジネスシーンにおけるインバウンドとは、顧客から企業へのアプローチを意味します。これは、企業が積極的に売り込むのではなく、顧客が企業に興味を持って問い合わせや購入といったアクションをとる状態です。
また、コールセンター業務におけるインバウンドとは、顧客からかかってくる電話に対応する受電業務を指します。観光シーンにおけるインバウンドとは大きく意味が異なるため、注意して使い分けることが重要です。
インバウンド関連の用語の意味
インバウンドにはさまざまな関連用語があります。ここでは、7つのインバウンド関連用語について、それぞれの特徴をわかりやすく解説します。
インバウンド観光
海外から日本を訪れておこなう観光を表す言葉です。特に北海道は自然大国としてのイメージが強く、ニセコや美瑛といったスポットが世界中から注目されています。インバウンド観光は“観光客数の増加”をもたらすだけでなく、消費の活性化や長期滞在を促しやすく、地元経済に幅広い波及効果をもたらします。
インバウンド需要
外国人観光客の旅行意欲や消費意欲を指す言葉です。北海道の豊かな自然体験や美食はSNSで世界中に拡散されており、富裕層やリピーターからのインバウンド需要も高まっています。国内需要とは異なるインバウンド需要を正確に把握することにより、有益な新商品の開発や、閑散期対策に活かせるでしょう。
インバウンド対策
外国人観光客を受け入れるための準備全般を指す言葉です。例えばサービス面では、免税対応や多言語看板の設置、Wi-Fi環境の整備といった対策を挙げられます。また、観光客の急増などが原因で引き起こされる「オーバーツーリズム対策」も、インバウンド対策の一環です。
インバウンド消費
外国人観光客による宿泊、飲食、買い物などの支出を指す言葉です。2024年1月~3月の北海道における観光消費額単価を見ると、日本人の道外客が72,263円であることに対し、インバウンドは153,585円と2倍以上に達しています。 インバウンド消費は、地域の小売店や飲食店に大きな利益をもたらす可能性が高いです。
インバウンド雇用
インバウンド対応によって生まれる雇用機会を指します。例えばホテルや飲食店、ガイド業務において、外国人スタッフや外国語に対応可能なスタッフを新規採用する際に発生するのがインバウンド雇用です。インバウンド雇用により、あたたかみのある国際交流が可能になり、インバウンドの満足度向上につながるでしょう。
インバウンド商品
外国人観光客に向けて開発された商品やサービスを指す言葉です。例えば英語パッケージやハラル認証のおみやげ、多言語ガイドまたは音声案内つきの体験型ツアーなどがインバウンド商品に挙げられます。従来の商品ではカバーできなかったニーズを満たせることが、インバウンド商品を開発するメリットです。
インバウンドマーケティング(プロモーション)
海外向けに情報を発信し、集客をおこなうマーケティング施策です。SNSによる発信や多言語対応のウェブサイト制作などがインバウンドマーケティングの中心を占めます。 外国人みずからが「行ってみたい」と自発的に動く仕組みを作ることにより、広告費を抑えつつ、高い集客効果が実現できます。
ビジネスモデル別インバウンド対策の具体例
ここでは、ビジネスモデル別にインバウンド対策の具体例を見てみましょう。観光地、飲食店、小売店、ホテル・旅館と4つのジャンルに分け、それぞれをわかりやすく解説します。
観光地
観光地では、次のようなインバウンド対策が有効です。
<観光地で有効なインバウンド対策>
・多言語対応スタッフや通訳案内人の配置
・案内板・マップ・注意事項の多言語化
・キャッシュレス決済の導入
・無料Wi-Fiや充電スポットの整備
・外国人向けの体験型コンテンツ(文化体験、ガイドツアー等) など
例えば旭山動物園では、英語・中国語対応のガイドツアーを用意し、満足度を向上させています。 このような施策は、リピーターや口コミによる集客の増加につながる可能性が高いです。
飲食店
飲食店では、次のようなインバウンド対策が有効です。
<飲食店で有効なインバウンド対策>
・外国語メニューや写真付きメニューの整備
・アレルギー・宗教対応が分かる表記の導入
・外国語で接客できる人材の確保
・Googleマップや口コミサイトでの多言語情報発信 など
函館の市場でも、英語・韓国語・中国語などのメニューを追加して、他店との差別化を図る店舗が増加中です。 「どんな魚や肉が使われているのか」「アレルギーや宗教上の問題はないか」などの不安を解消できるため、売上の向上に直結させやすいでしょう。
小売店
小売店では、次のようなインバウンド対策が有効です。
<小売店で有効なインバウンド対策>
・商品POP・価格表示・免税案内の多言語化
・免税対応体制の整備
・キャッシュレス決済手段の拡充
・外国語で接客可能なスタッフの配置 など
商品の特徴や内容を多言語で表示することにより、購買意欲を向上させやすいでしょう。日本円を持たない外国人が買い物しやすいように、クレジットカードやQR決済などのキャッシュレス決済手段を拡充させる対策も有効です。
ホテル・旅館
ホテル・旅館では、次のようなインバウンド対策が有効です。
<ホテル・旅館で有効なインバウンド対策>
・予約サイト・自社サイト・館内案内の多言語化
・キャッシュレス決済やセルフチェックイン機の導入
・客室・ロビー・館内でのWi-Fi環境整備
・食事面での宗教・文化・アレルギー対応 など
海外からの直接予約を推進するためには、予約サイトや自社サイトの多言語化は必須と言えます。Wi-Fi環境の整備は、現代では欠かせない快適なインターネット環境の提供による満足度向上につながるだけでなく、画像や動画のタイムリーな発信による宣伝・拡散効果にも期待できる施策です。
まとめ
観光産業におけるインバウンドとは、外国人観光客および訪日外国人旅行を指す言葉です。北海道の強みである自然・食・体験を活かしたインバウンド対策を構築することにより、さらなる消費の拡大が期待できます。
北海道におけるインバウンドビジネスはエスビージャパン株式会社までお問い合わせください。弊社には15年以上にわたる地方創生・インバウンドPR支援実績があります。例えば、動画撮影を通じて地域の魅力を国内外へ発信する業務や、地域ブランディングのプロデュースも得意分野のひとつです。充実した海外販路を活かし、北海道で観光に携わる皆様のビジネスを、さらに大きく前進させます。
