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2026.06.20 コラム

海外市場調査とは?企業が押さえるべき項目と進め方を解説

国内市場の成熟化が進む中、海外販路の開拓は、企業が成長するための有効な施策です。しかし十分な準備なく進めてしまうと、想定外のリスクに直面しやすく、せっかくのチャンスを逃してしまうケースも少なくありません。そこで重要となるのが「海外市場調査」です。

この記事では、海外市場調査とはなにかわかりやすく解説したうえで、海外市場調査において中小企業を含む日本企業が見るべき項目や、海外市場調査の方法などをご紹介します。最後までご覧いただければ、初めて海外展開される企業でも、安心して第一歩を踏み出しやすくなるでしょう。

 

海外市場調査とは

海外市場調査とは、対象とする国や地域の市場環境を体系的に調べ、自社商品・サービスがどの程度受け入れられるかを明らかにする活動です。シンプルに「売れそうかどうか」を確認するだけでなく、長期的なビジネス戦略を立てるための重要な施策と考えましょう。

 

なぜ海外市場調査が必要なのか

海外市場調査を入念に行うと、市場機会の発見とリスク回避の両方を実現できます。

市場機会の発見では、自社商品が現地でどのくらいの需要があるのか、成長が見込める分野はどこかを明確にできることがメリットです。たとえば経済成長率が高い国や、特定の消費トレンドが強い市場を競合よりも早く発見できれば、売上拡大のチャンスを逃しません。

一方、リスク回避の観点では規制の壁や競合の強さ、物流・決済の課題などを事前に把握することにより、想定外の失敗を防ぎやすいでしょう。在庫過多や回収不能などの損失を避けるためにも、海外市場調査の重要性は高いです。

 

海外市場調査において企業が見るべき項目

海外市場調査でチェックすべき項目は多岐にわたります。ここでは、中小企業を含む日本企業が特に注意深く確認すると良いポイントを、6つの項目に分けて見てみましょう。

 

市場規模・成長性

まず確認したいのが、その国や地域の市場規模と今後の成長性です。その国に自社の商品やサービスに需要があるのか、そして今後伸びる可能性が高い市場なのかを確認しましょう。人口規模やGDPだけでなく、自社商品のカテゴリーごとの需要動向を調べることがポイントです。

 

顧客ニーズと購買行動

誰が買うのか、どの用途で買うのか、何を重視するのかといった、顧客ニーズと購買行動の把握も必要です。現地の消費者は日本とは異なる価値観や生活習慣を持ちます。商品の使い方や、商品を選ぶ基準が日本とは大きく異なる可能性が高いため、顧客ニーズの把握が不可欠です。

 

競合・価格帯・販売チャネル

現地の競合状況、価格帯、販売チャネルを比較することも欠かせません。現地企業、日本企業、他国ブランドを分けて分析し、商品特徴やレビュー評価、販売場所を比較しましょう。これにより、現地における自社の立ち位置を明確にでき、競合と差別化できる強みを活かした戦略を立てやすくなります。

 

法規制・認証・関税

輸入規制、業界ルール、表示義務、必要認証の有無も必ず確認しましょう。特に食品、化粧品、電気製品などの基準は厳しい傾向にあります。国によって規制内容が変わるため、「この商品なら問題なく販売できるだろう」といった思い込みが、後に思わぬトラブルを引き起こす可能性もあるのです。

 

パートナーと商流

多くの日本企業の場合、自社だけで海外市場調査を完璧に行うのは困難です。信頼できるパートナーと協業し、ビジネスの成功率を高めましょう。具体的な選択肢としては、代理店、商社、ディストリビューター、小売、ECモールなどを挙げられます。展開を予定している国や地域に詳しいパートナーを選びましょう。

 

自社の強みとの適合性

自社の価格、品質、供給体制、ブランド力が現地で通用するかを見ることも重要です。調査結果を自社の特徴と照らし合わせることにより、勝負できる市場かどうかを判断しやすくなります。自社の強みを最大限に発揮できる市場を選ぶことが、持続的な成長につなげるポイントです。

 

海外市場調査の方法

海外市場調査の方法は、大きく次の4つに分けられます。

<海外市場調査の方法>
・デスクリサーチ
・インタビュー・ヒアリング調査
・オンライン調査・レビュー分析
・現地視察・展示会・テスト販売など

 

デスクリサーチとは、統計や業界レポート、公的機関、競合サイト、ECサイトなどから情報収集する方法です。その名のとおり机上で進められるため、初期投資を抑えやすく、市場の大枠を把握するのに適しています。

インタビュー・ヒアリング調査は、現地バイヤーや代理店候補、顧客、業界関係者に話を聞く方法です。現地の事情に詳しい人物から情報を収集することにより、深い洞察が得られるでしょう。

オンライン調査・レビュー分析は、アンケートやSNS、口コミ、ECレビューから消費者の声を集める施策が主です。現地視察・展示会・テスト販売は、実際の市場を体感しながら検証できる実践的な方法として有効といえます。

日本企業が海外市場調査を行う場合は、これらの施策を組み合わせることにより、精度が高く有益な情報を収集できます。

 

海外市場調査の失敗しない進め方

海外市場調査のクオリティにより、得られる成果は大きく変わります。以下では、企業が海外市場調査に失敗しないために、特に意識したいポイントを3つ見てみましょう。

 

1カ国に決め打ちせず、候補国を比較する

最初から1カ国に絞らず、2〜3カ国を比較しながら、進出先を選定しましょう。市場規模や法規制、競合の進出状況などを比較することにより、自社に最も適した国を選択できます。計画当初には想定していなかった国や地域への進出で、大きな成功を収めるケースも珍しくありません。

 

翻訳ではなくローカライズで考える

単純に日本語を現地の言語に翻訳するだけでなく、表現や訴求点、商習慣まで現地に合わせたローカライズを意識しましょう。文化的な背景を理解したうえでコミュニケーションを取ると、現地の企業や消費者からの信頼を得やすいです。

 

調査結果を「次の行動」に落とし込む

調査をして終わりにせず、調査結果を具体的な行動計画に落とし込むことが大切です。調査でわかった強みを活かした商品調整や、優先販路の選定を意識するだけでも、ビジネスの成功率は大きく上がります。調査結果をビジネスに反映させる柔軟さが、海外での成功と失敗を分けるポイントになるのです。

 

まとめ

海外市場調査は、日本企業が海外で成功するための土台です。市場規模や顧客ニーズ、競合・規制といった項目を丁寧に調べ、デスクリサーチやインタビューなどの方法を組み合わせて、入念な調査を行いましょう。調査結果を次の行動に反映させることにより、海外展開を成功に導きやすくなります。

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